おすすめの自己啓発本【10選】

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そもそも自己啓発本とは?

自己啓発本といえば筆者の成功体験などから自己を啓発することが目的とされていますが、近年ではビジネス書や実用書も自己啓発本としてカテゴライズされており、その定義は広いものとなっています。

しかし、自己啓発本は意識啓発のみならずビジネスや生きるうえで非常に参考となるツールであるため、本記事ではこれを読めば人生が変わる、そんなおすすめの10冊をご紹介いたします。

厳選した10冊のためランキング形式ではなく、是非読んでいただきたいものを順番問わず記載してまいります。

夢をかなえるゾウ

主人公はどこにでもいる平凡な社会人。
しかし心のどこかでは「そんな自分を変えたい」という気持ちを抱きながらも、同時に「自分が変われるはずない」と諦めの日々。

そんな主人公のもとに突如現れた自称崇高な神様のガネーシャ。その姿は中年メタボで二足歩行のゾウ、発する言葉は怪しい関西弁。

一見すると神様のイメージとは程遠いガネーシャですが、変わりたいと願う主人公に成長するための「課題」を次から次へと与えていきます。

それらの課題はまさに現代社会を生きる我々が必要としているものばかり

主人公と一緒に読者を成長させる本作からは、過去の偉人たちの習慣を事例に様々な学びを得ることができます。
自己啓発本ではシリーズ累計数では国内最大の発行部数を誇っており、自己啓発本を読むならば欠かすことのできない一冊です。(厳密には4冊)

全体的にコメディタッチで読みやすいのですが、シリーズが進むたびによりストーリー構成も深みを増し、シリーズ一気見間違いなし。

       

ソクラテスの弁明

名著中の名著、これ以上の名著はそうそうお目に掛かれないというくらいの名著です。

なにがそれほどすごいのかと言うと、たった二行にも満たない文章を元に200ページ弱にも及ぶストーリーが展開される点です。

本作はギリシャ哲学者のソクラテスが裁判にかけられるシーンから始まります。

そこで読み上げられた罪状は「国家が信じない神々を信仰し、青少年たちを堕落させた」。これだけです。

ソクラテスは自身の無罪を証明すべく、この短い罪状に対して自身の活動を振り返り、明快かつ爽快な弁明を展開します。

ロジカルシンキングから生み出される弁証法は現代でも経営者の必須スキルとなっており、ソクラテスはその思考法の祖ともいえる人物です。
ボクらは社会において様々な思考を繰り返しています。その思考をどうやってブラッシュアップするか、物事をどう捉えればいいのかを学べる一冊です。

「ソクラテスの弁明」は200ページ弱で短時間で非常に読みやすいです。
是非時間を作って手に取っていただきたい一冊です。

7つの習慣

7つの習慣はスティーブン・R・コヴィーによって書かれ1996年に出版された書籍であり、全世界3,000万部、日本でも累計200万部を売り上げたベストセラーで今なお愛され続けている一冊です。

この本の目的は明確です。「賢者となるために必要な習慣を身に付ける方法」この一言に尽きます。
日本の経営者で名だたる方は皆読んでいると言っても過言ではないほど大きな影響力を持った一冊です。

第1の習慣=主体的である
第2の習慣=終わりを思い描くことから始める
第3の習慣=最優先事項を優先する
第4の習慣=Win-Winを考える
第5の習慣=まず理解に徹し、そして理解される
第6の習慣=シナジー(相乗効果)を創り出す
第7の習慣=刃を研ぐ

習慣と言うだけありほんのちょっとした変化が大きな成果を生み出すことが解説されており、全編通してその習慣をどのように生活に取り入れるかを丁寧に細かく指導してくれます。

ハードカバーで約500ページと結構なボリュームがあるので要約版や漫画版も出ているので、初めて手を出すならばそちらがおすすめです。

   

働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ~

現代の魔法使いの異名を持つ落合陽一氏の著書。

その内容は、AIなどによるテクノロジーによって変化した近未来を見据え、社会がどのように変化するのか、我々はどう生きるべきかを科学者の知見より解説します。

すでにテクノロジーは我々の理解を超え、認識外のところでその活動を成長させています。
その認識外の活動から生み出された結果を「魔法」と定義し、落合氏は魔法の仕組みの解説と同時に魔法との共存を訴えています。

AIなどが発達しすぎることで世界がテクノロジーに監視、支配される世界観をディストピアと言います。
昨今のテクノロジーの発達にこのディストピアを危惧する声があがっていますが、落合氏はテクノロジーを掌握して武器とすることでディストピアではなく人間は次のステージに行けることを明言しています

テクノロジーの発達はますます加速することが予想されます。

そのような中、本書では論理的にテクノロジーを解明し、日本の明るい未来を提示しています。

未来の読めない今だからこそ、是非ご覧いただき未来への希望を見出してください。

これからの「正義」の話をしよう

現代哲学者の先頭を走るマイケル・サンデル氏による正義を題材とした哲学書。

ハーバード大学の授業で取り上げられたトロッコ問題は世界中で話題となり、マイケル・サンデル氏の名前は世界中に広まりました。

トロッコ問題の「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という形で功利主義と義務論の対立を扱った倫理学上の問題は、これまでも多くの哲学者の間で50年以上議論されていました。
そして、この問題を改めて現代社会のテーブルに乗せたことで現代社会の倫理観は大きく揺さぶられました。

トロッコ問題の他にも、「妊娠の外部委託」「人種問題」「愛国心」といった今だ社会が答えを見いだせていない問題に対して、正義と言うテーマのもと現代人に「思考すること」の大切さを教えてくれます

過去の哲学者の思考を取り入れながら現代版にアレンジするテクニックは読むものを魅了し、哲学を身近なものにした功労者でもあります。

答えがわかったつもりでもそれは本当に答えでしょうか。
もしかしたらその先の思考を放棄しているだけかもしれません。

是非本書をご覧いただき、「考えること」の楽しさを堪能してください。

ヤバい経済学・超ヤバい経済学

この本は本当にヤバい本です。

どうヤバいかと言うと、経済学の本なのに取り扱うテーマは「銃とプールはどっちが危ない?」「ドラッグの売人はなぜママと暮らしているの?」「飲酒運転の方が安全?」「馬のうんこは不衛生?」「売春婦の売り上げを上げる方法」など、経済とは一見無関係に思えるテーマを用いて正しい数字の読み方を教えてくれるからです。

二人の経済学者が経済界にケンカを売るかのようなユーモアあふれる語り口は読者に新しい経済の面白さを教えてくれます。

ただし、上に書いたようにちょっとお下品な内容が含まれているので、個人的には15歳未満の子にはお勧めできませんが、逆を言えば社会人必読の一冊です。

我々が働く経済圏ではお金という数字を常に考えなくてはいけません。
そのような環境において、普段の生活に密接した事例を用いて経済を咀嚼している構成となっており、読み終えたころには冷静に数字の流れを読み解き分析する力を身に付けてくれる一冊です。

 

筋トレが最強のソリューションである

上段と思われるかもしれませんが、この本はめちゃくちゃモチベーションを上げてくれます。

と言うよりも悩みというものを筋肉でねじ伏せてくれます。

自己啓発の定義を「やる気を出させる」に限るならば、この本ほどやる気を掻き立ててくれる一冊はありません。

この本では1ページに付き一つ、現代社会人の抱える悩みについてマッチョ社長が答えてくれるというものですが、そのすべては筋トレが解消してくれることを教えてくれます。

全体的にコミカルに進んでいきますが(筋トレする男は浮気する暇がないのでモテる、など)、全体の7割はフィジカルがメンタルに作用する科学的根拠をもとに解説されており、スポーツ科学に通ずる学びを得ることができます。

と、思って読み返してみましたが、コミカルと科学的な解説は半々かな、、、

本シリーズは何冊か出版されていますが、おすすめは一冊目です。
著者の筋トレ愛がこれでもかと詰まっており、あなたのモチベーションを高めること間違いなしです。

チーズはどこへ消えた?

超有名作、読んだことが無い方でもこの名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?

本作はチーズが隠された迷路を舞台に2匹のネズミと2人の小人がチーズを探していきます。
チーズは我々でいうところの「人生で探し求めているもの」であり、迷路は人生そのものを表しています。

2匹のネズミと2人の小人は迷路の中でチーズの山を見つけることに成功しますが、毎日食べていくことでやがてチーズは無くなってしまいます。

そこで2匹のネズミはすぐさま新しいチーズを探し、2人の小人はチーズが元通りに戻ることを期待して消えたチーズ置き場に通い詰めます。

やがて一人の小人は「このままではいけない」と一念発起し、もう一人の小人を残して新たなチーズを求めて迷路の更に奥に足を進めます。

すぐさま行動を起こした2匹のネズミ、チーズが元に戻らないことを悟り新たなチーズを求めて危険かもしれない迷路の奥に進んだ一人の小人、いつかチーズが元通りになるかもと期待し行動を起こさないもう一人の小人。

あなたならどの行動を起こしますか?

結論を言うと迷路の奥に新たなチーズを求めて歩みを進めた小人は新たなチーズの山を発見します。

本書では行動することの大切さと同時に、行動をしなければ人生は何も変わらないことを教えてくれます。

あなたは今の現状に満足してますか?それと行動を起こしますか?

 

DEATH-死とは何か-

「死」をテーマに人間を考える本作。

魂や心といった目には見えない人間に内在するものに対して、過去の哲学者の思考を交えて議論を展開します。

我々は死と言うものにネガティブなイメージを持っています。死は誰もが必ず迎えるものなのに誰も死を体験したことがありません。
その体験した事もない死をさも不幸であると考えるのはなぜでしょうか?
そこには宗教的な背景や、歴史や伝統など様々な要因が複雑に絡み合っています。

死を考えると同時に様々な疑問が浮かび上がってきます。

死を迎えた後の魂はどうなるのか?
心はどこへ行くのか?
そもそも魂や心とは何なのか?生前どのように機能しているのか?

本作は著者であるイェール大学のシェリー・ケーガン教授の思考がふんだんに盛り込まれています。

その為、ところどころで「その説はエビデンスが弱いのでは?」と思うところもありますが、様々な仮説と仮説をぶつける議論の展開はいつの間にか自分自身が死について真剣に考え、死と向き合う環境を生み出しています

哲学書として名を馳せた本作、今一度なぜ自分が生きているか、そして生きるとは何かを考えてみませんか?

本作は通常版と完全版の二種類がありますが、完全版は700ページを超える超大作です。
通常版でも十分その本質を理解できるので、読みやすさを考えると個人的には通常版をお勧めします。

 

ジョジョの奇妙な冒険

締めは漫画です。

日本のトップofトップともいえる作品です。

テーマは人間賛歌。
人間の勇気を様々な形で表現した本作では、時代を引き継ぐ構成で物語が展開されます。

自己啓発と言う意味ではこれほどボクの人生を刺激した作品は無いと言っても過言ではありません

正義に対する愚直な主人公たち、美学ともいえるほど徹底した悪役。

主要キャラクターの持つ弱さがストーリーが進むごとに強さへと転じるさまはまさに人間の勇気であり、作者が抱く人間賛歌の重みを感じ取ることができます。

作品紹介ではポージングや擬音などが取り上げられがちですが、あれは作品のスパイス程度でしかなく、本作の醍醐味は何と言ってもその繊細な描写です。

その描写も巻数を重ねるほどに哲学的になってくるため慣れない人は少し戸惑うかもしれませんが、人間の心の弱さと強さが入り混じった感情がぶつかり合う様は繰り返し読むことで味に深みを生み出します

ボクの人生のバイブルでもあるジョジョの奇妙な冒険、是非ご覧いただき、人間賛歌を味わってください。

   

最後に

ここまで、おすすめの自己啓発本10冊を紹介させていただきました。

どれもきっとあなたの人生に大きなエネルギーを与えてくれる本であると確信しています。

しかし、自己啓発本は読んで満足するのではなく、書かれていたことをただ実践するのでもなく、あなたに沿った行動を起こすためのきっかけ作りでしかありません。

人それぞれやるべきことは異なります。
だからこそ成功者の真似をするだけではなく、自分自身が必要としている行動を起こしていかなくてはいけません。

最後に、まずは「本を読むこと」、これも大事な行動の一つです。

情報化によりネット上にはあらゆる情報が溢れていますが、本が持つ純度は圧倒的です。
純度の高い情報に触れることで、これまで見えなかった景色が見えてくる、かもしれません。

最後に「夢をかなえるゾウ」でガネーシャが主人公に言ったセリフで締めます。
「仕事、お金、人間関係、幸せ……人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。」

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