選挙の前にやること その5【選挙ポスター貼り出し準備】

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※選挙に関する記事をまとめて一つにしました。
【地方選挙】初めての立候補から、当選までの必勝マニュアル
こちらのブログの内容も包括されていますので、こちらのブログは折を見て削除予定です。

選挙直前!最大の山場は選挙ポスターの準備!!

前回の「選挙の前にやること その4【事前説明会】」に引き続き選挙直前の準備です。

その中でも最も難関かつ重要ともいえる選挙ポスターの貼り出しについて説明します。

選挙ポスター貼り出しの準備が盤石か否かは選挙結果に大きく影響するといっても過言ではありません。

なぜならば、この作業から「これまでの政治活動を通して選挙準備がどの程度整っているか」が可視化されるものであり、ここで躓いているということはこれまでの活動が不足している表れでもあるからです。

その理由を順を追って説明します。

選挙ポスターを貼りだすには多くの協力者が不可欠

皆さんも街中で以下のような選挙ポスターの掲示板を目にしたことがあるかと思います。

これは選挙前の1~2週間に自治体によって設置されるのですが、選挙の告示日に選挙管理委員会へ立候補届を提出した候補者のみ選挙ポスターを貼り出すことができます。

よく「掲示板がもう建ってるけどもう貼っていいの?」と聞かれるのですが、立候補届を出せるのは選挙告示日です。そのため候補者がポスターを貼り出せる期間は選挙期間中(告示日から投開票日前日)だけとなりますので、選挙スタートと同時にスピーディーに選挙ポスターを貼り出すためには細かな計画を立てなくてはいけません。

掲示板の枚数は膨大です。自治体によってその枚数は異なりますが、川越市でも400枚以上あり、自治体の人口規模が大きくなれば更にその設置枚数は増えていきます。

先ほど計画と書きましたが、どれだけ緻密な計画を立てても候補者のみで選挙期間中にすべてのポスターを貼り出すのは時間的に現実的ではありません。候補者の周りに選挙ポスターの貼り出しに協力してくれるサポーターがいて初めて成立するものです。

ではどの程度のサポーターがいて、いつまでにすべてのポスターを貼り終えればよいのか。また、効率的に貼り出すためにはどうすればよいのか。一つの指標となる考え方を説明します。

※ちなみに掲示板に貼られた選挙ポスターを無断で剥がしたり破いたりすると罪に問われる可能性があります。冗談でもそのような行為はやめましょう。(あと、候補者のメンタルに甚大なダメージを与えるので)

選挙ポスター掲示板はどこにあるのか?

選挙ポスター掲示板を目にする機会はあまりありません。特に設置場所まで考えながら眺める人はほとんどいないでしょう。
実は掲示板は選挙ごとに設置位置が微妙に変わっているのですが、その理由は選挙ポスター掲示板の設置条件にあります。

  • 人の流れが多いエリアを重点的に設置
  • 設置許可の取れた民地に設置
  • 公共施設に設置

上記がその条件です。
開発行為などによって街の形が変われば(1)が、市民から許可が得られなければ(2)が、施設の新設や閉館があれば(3)と、あまり頻繁ではありませんがこれらの条件によって掲示板の設置位置が変わることがあるので気を付けましょう。

前回まではあった場所に今回はない!なんてこともあるので、事前説明会でもらえる掲示板マップを早めにチェックして余裕をもって準備に取り掛かることを怠らずに。

ポスターの貼り出しに必要なサポーターは何人ぐらい?

上でも書いたように川越市でも選挙ポスター掲示板は400枚以上あります。そして一枚の貼り出しに平均10分程度はかかります。単純計算で4000分ですので、とてもではないが一人で回りきれる枚数ではありません。

そこを見据えて「選挙ポスター貼り出り請負人」なる業者もいるくらいですが、これはお勧めしません。

掲示板の枚数は自治体の規模によって異なります。自治体の規模が大きくなれば掲示板枚数も増えるし、当選に必要な得票数も増えてきます。そのため、掲示板の枚数は当選に必要な得票数に比例していると考えることができます。

サポーターの人数が足りずにポスター貼り出し作業を外注しないと期間内に貼り切れないというのは、それだけ選挙の規模と比べてサポーターが少ないという現れです。サポーターが少ないということは支援者が少ないということですので、当然ながら当選の可能性は低くなります。

これにエビデンスはありませんが、これまでの経験上選挙期間中にポスターが貼り終えていない候補者はボクの知る限りはほぼほぼ落選をしています。

そこで、ボクが考えるポスターの貼り終える時間的リミットは、

午前中にすべての選挙ポスターを貼り終える

これが一つの指標です。
なぜ午前中に貼り出さなくてはいけないのか、それは多くの人の目に留まるのは休日だからです。
選挙告示日は日曜日であり、地方自治体の選挙期間中の休日は告示日(日曜日)・土曜日・投票日(日曜日)の三回しかありません。
その貴重な時間を有益に使うためには午前中に貼り終えるのを目標にする必要があります。

例えば306枚のポスターを午前中にすべて貼り終えるとすれば、一枚10分計算で3060分。
貼り出し時間は9時から12時までの3時間180分とすると、一人当たり18枚貼ることができます。
単純計算で306÷18=17人の協力が必要となりますが、掲示板の設置場所が高かったり幹線道路に面しているケースも多々あるので、二人一組が基本となります。

そのため17×2=34人のサポーターに協力をしてもらう必要があります。

普段の生活において、それだけ多くの人に、しかも休日にボランティアをしてもらうことはなかなかありません。

その高いハードルを乗り越えられるだけの準備をしていれば、選挙戦も戦い抜くことができます。

設置条件でも記載したように、掲示板は人の目につく場所に設置されています。そして有権者の中でも「無党派層」と呼ばれる固有の組織に限定されない人たちは選挙ポスターを参考にすることが多いという調査結果も出ています。

以上のことからも告示日午前中の貼り終えは効果的であり、その実現のために多くのサポーターに協力してもらうことはポスター貼り出しのみならず、さらなる支援の広がりにも繋がります。

  • 選挙ポスターは告示日午前中に貼り終える。
  • その為のサポーターを事前にしっかり募っておく。

自分の住む自治体では選挙ポスター掲示板がいくつあるのかを選挙管理委員会に確認をしておくこと。そしてその作業を助けてくれる仲間を作ることが当選への大きな一歩となることは間違いありません。

そしてそれ以外にもサポーターの方々に協力してもらうことはたくさんありますが、ポスター貼り出しと同じくらい悩ましいのが一週間の選挙カーをどのように運用するかです。

これもまた少し長くなるので、次回のブログで説明したいと思います。では。


明ヶ戸亮太(あけど亮太):経営者×市議会議員
現在40歳:川越市議会議員(現在三期目)・広告会社代表取締役・ICTコンサルタント・FPのマルチタスク / JAPAN MENSA会員
マルチタスク・ラボ
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