高級ラウンジ訪問の白須賀議員(自民党)はマーケティング戦略に陥った!?

何故、自民党議員は女性の接待を伴う飲食店が好きなのか

現在、緊急事態宣言中真っ只中。
飲食関連事業者を始め、多くの人々が生活を制限される中、その命令を打ち出した政府与党である自民党議員がまたまた女性の接待を伴う飲食店(高級ラウンジ)を20時以降に訪れていました。

同月1日にも他の自民党国会議員三名が深夜の銀座クラブに言っていたことを指摘され、離党処分を受けてまだ間もない時期での出来事です。

今回、深夜に高級ラウンジを訪れたのは自民党の白須賀衆議院議員。発覚後の17日午後に自民党を離党しましたが、なぜ彼は誰が見ても今の時期は「絶対にとってはいけない行動」をとってしまったのでしょうか?

仮にも国会議員です。清廉潔白頭脳明晰、とまでは言わなくとも、それなりに自身の体裁を整えることには秀でているはずです。それが小学生でも「これは怒られるよな」ということをやってしまい、案の定日本中に「ダメな人」として発信される結果を招いてしまったのかを考えたいと思います。

やってはいけないと分かっていてもやってしまう心理

今回の一件について、当の白須賀議員は「知人のお店でお金を落としたかった」と言っています。

確かにボクら地方議員を含め、議員は役職に報酬が紐づいているために今のような時こそお金の使い方を考え、効果的かつ積極的に消費行動を起こすべきだと考えます。

とはいえ政府与党が時短要請をしている中での与党議員の行動としては間違いなくアウトです。

しかし、人は誰でも「ダメだと分かっててもしたくなる」行動心理を持ち合わせています。それを「カリギュラ効果」と言います。

これは鶴の恩返しで開けないでと言われたのにふすまを開けてしまったおじいさんや玉手箱を開けてしまった浦島太郎がまさにそれです。

ダメだと言われることで潜在的なストレスが積もり、そのストレスを発散するために行われる行動原理で、一種の生存本能にも似た現象と言えます。

人は誰でも自由意思で物事を決定したいという欲求があります。そこに禁止事項を設けるとその禁止事項を乗り越えたいという意欲が沸き出てきてしまい、白須賀議員はそのストレスに負けてしまったのかもしれません。いや、国会議員として120%ダメなんですが、、、

カリギュラ効果はあちこちに溢れている

カリギュラ効果という言葉を目にしたことがある人はあまりいないかと思います。しかし、この性質を利用したマーケティングは実は皆さんの身の回りに溢れているんです。

例えばテレビCMやネット広告で「痩せたくない人はクリックしないでください」や、「お金を稼ぎたい人以外は参加禁止のセミナーです」など、否定的な文言のキャッチコピーを見たことはないでしょうか。

これはまさにユーザーに「禁止」を設けることで関心を高めるだけではなく、カリギュラ効果からストレスを掛けることで誘導するマーケット手法です。

そして今、コロナ禍において行動制限を掛けられている我々はまさにその制限に対するストレスが蓄積されている状況であると言えます。

白須賀議員はマーケット戦略に陥ってしまった?

白須賀議員を最大限擁護しようと思えば「彼はカリギュラ効果のもと、深夜の高級ラウンジに行ってしまったんだ!」と言えるかもしれませんが、そんな言い分で納得する人はいないだろうし、ボク自身「きっと彼はホステスの子とイチャイチャしたかったんだろうなぁ」と思っています。

カリギュラ効果について説明しましたが、結局のところは議員としての資質不足です。
しかし、資質不足でも国会議員三期を務めることができる現状もまた問題の一つだと考えています。

自民党もこれだけ不祥事を連発させている今、今後は候補者選定もより厳密にしていく必要があるでしょう。

今回の騒動が一過性のものではなく、政府与党の意識向上に繋げなくては忘れた頃に同じことを繰り返すだけです。

今回の一件は国民に制限を呼び掛けている立場であり、「自身でダメだと分かっててやってしまったこと」です。政策的な不一致や失言と比べても非常に不適切な行動です。

離党をさせたから良しではなく、自民党には今後の改善策まで取り組んでいただき、政治の信頼を損なうような議員が出てこないことを期待します。


明ヶ戸亮太(あけど亮太):経営者×市議会議員
現在39歳:川越市議会議員(現在三期目)・広告会社代表取締役・ICTコンサルタント・FPのマルチタスク / JAPAN MENSA会員
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