ヘモグロビン値が低いとどうなる?
そもそもヘモグロビンとは?
ヘモグロビンとは血液中に見られる赤血球の中に存在するタンパク質です。
ヘモグロビンは体中に酸素を送る役割を果たしているため、ヘモグロビンが減少すると体中に酸素を必要量送れなくなってしまい貧血を引き起こします。
正常なヘモグロビンの数値は、成人男性の場合は血液1dl中に13.0~16.6g、成人女性の場合は11.4~14.6gであり、この数値を下回ると貧血の恐れがあるため、健康診断や献血ではヘモグロビン値に注意しましょう。
貧血というと立ちくらみをイメージしますが、その他にも様々な症状があります。
- めまいや頭痛:脳の酸素不足
- 息切れ
- 倦怠感
- 疲れやすくなる
- 味覚不良
- 顔色が悪くなる
- 胸の痛み
- 爪の弱体化
- 口角炎・舌炎
などなど私生活に大きく影響を及ぼすものばかりです。
貧血程度なら大丈夫、なんて軽く考えずに少しでも症状が現れたらしっかりと対策をしましょう。
ヘモグロビン値が減少したら摂取するもの
ヘモグロビンは鉄分を含んでいます。
もしヘモグロビン値が正常値を下回っているのならば鉄分を豊富に含んだものを摂取するよう心がけましょう。
鉄分を多く含んだ食べ物
レバー、赤身肉、赤身魚、ひじき、わかめ、切り干し大根、のり、ごま、きなこ、ほうれん草、あさりやしじみなどの貝類、ココア・チョコレート(カカオ成分の多いもの)・ナッツ類・ごま
たんぱく質を多く含んだ食べ物
肉類、魚類、卵、大豆製品
上記の食べ物が貧血対策となります。
しかし、鉄分は毎日減り続けているために鉄分を多く含んだ食べ物を一度にまとめて摂取してもあまり意味はありません。毎日適量を食べる習慣が貧血予防に繋がります。
鉄分だけではなく、ビタミンCを同時に摂取することで鉄分の吸収率がアップするので、そのあたりも意識すると効率的な摂取が可能となります。
なぜヘモグロビンが減少するのか?
ヘモグロビンは影響バランスが崩れると減少します。
無理なダイエットや偏食、特にインスタント食品やジャンクフードばかりを摂取していると栄養バランスを崩してしまいヘモグロビンが減少、結果として貧血を起こしやすくなってしまいます。
貧血の予防にはまずは普段の食生活を見直すこと。
日頃の食事から十分な鉄分やたんぱく質、ビタミンCなどの必要な栄養素をとることです。そのためにも動物性・植物性の食べ物をバランス良く摂取するようにしましょう。
おわりに
健康診断を定期的に受ける方は多いかと思います。
しかし、それらの数値が身体にどのような影響を及ぼすかまで理解している人は少ないでしょう。
ヘモグロビン値に限った話ではなく、それらの数値がどのように作用しているのかを意識してみてはいかがでしょうか。
今回記載したヘモグロビン値の減少もまた私生活に大きく影響を及ぼします。
もしヘモグロビン値が正常値を下回っているのならば、日頃の食生活を見直して健康な生活を心がけましょう。