【早期対応】いじめが発覚した時に親がとるべき行動
目次
いじめ対策は行政だけに任せきれるものではない
いじめの報道が流れるたびに問題視される学校や教育委員会の対応。
それはいじめを受けているという事実関係が学校と教育委員会で共有されず、対応が遅れてしまった結果に取り返しのつかない状況になっていることなど。
保護者の方からしてみればこれらの問題に対して、教育委員会や学校に対して声をあげたくなる気持ちもわかります。
いじめをすべて解決することは不可能です。しかし、家庭からできるいじめ対策を身に付けることで子供たちをいじめから守ることができる可能性は大きく高まります。
このブログではその方法について解説をしたいと思います。
いじめはいつの時代も、どの地域でも起きうる可能性がある
いじめそのものを無くすことはもちろん大切ですが、常にいじめという問題は子供たちの周りに潜んでいる、その事実に目を向けることも重要です。
これまで報道されてきたいじめの問題を振り返ってみましょう。
その多くが「学校や教育委員会がいじめの問題に真摯に向き合わない結果、苦悩の末に子供が自ら命を絶ってしまう」という、絶対にあってはならない痛ましい内容です。
水面下のいじめは数多くありますが、報道されるいじめのニュースはいじめを受け、苦悩の末に子供たちが自ら命を落とすというショッキングな内容ばかりです。
本来であれば取り返しのつかない状況になる前に取り上げ、皆で解決に向けての議論を行うべきです。しかし、報道という性質上 人々の注目が集まるものにスポットが当てられるため、痛ましい事件となり始めて多くの人の目に触れるのが実態です。
いじめの多くは取り返しのつかない状況に向けて水面下で静かに進行する、そのような性質で世の中に多く存在していることが想定されます。
だからこそいじめに対して、大人たち一人ひとりがどのように向き合えばいいか、そして解決に向けてより何ができるのかを理解する必要があります。
いじめが起きた際に親ができること
自分の子供がいじめられている、という状況になると多くの保護者の方が学校(担任)に相談をします。
その際、伝える内容は「〇〇をされている」という子供が受けている行動を伝えることが大半ですが、残念ながらこれでは不十分です。
なぜならば、いじめの定義は「いじめを受けた本人が精神的な苦痛を味わっている」ことが条件となるために、「〇〇をされている」ことだけを伝えても学校側は本人がそれらの出来事によって精神的苦痛を受けているかの判断がしづらいからです。
例を挙げると、子供の趣味をからかうような発言があった際に、気心の知れた友人に言われるのと、日ごろから接点のないドラえもんでいうところのジャイアンのようなガキ大将に言われるのとでは子供の受ける心象は大きく変わります。
後者であればその発言の趣旨に貶める意図が含まれる可能性も否めません。
上記は少し極端な例ですが、趣味をからかうような発言という子供が受けている行動だけでは学校側は「いじめかどうかの判断がつかないので、注視します」で留まってしまうことが懸念されます。
だからこそ保護者の方がとるべき行動は、子供からいじめをうけているという相談を受けた場合は、明確にいじめであることを学校側に伝えなくてはいけません。
その際に取るべき行動が、学校に相談をする際に「〇〇をされるという、いじめにあっている」と、いじめにあっていることを明確に示すことが必要です。
この一言があるだけで、学校側は「いじめかもしれないから注視する」から、「いじめとして対応する」に対応が変わります。
ここで注意することは、それらのやり取りをすべて記録しておくことです。
多くの教員は子供のことを真剣に考えていますが、残念ながらごく一部にはそうではない教員がいることも事実です。
その為にも、相談内容を改めて整理した内容を学校にメールで送るようにしましょう。
言った言わないといった水掛け論を避けるためにも、万が一のためにも、そして保護者と学校、双方のためにもやり取りの記録を残すことをお勧めします。
いじめの情報は学校から教育委員会へ届く
いじめの相談があればその情報は学校だけではなく教育委員会にも共有されます。
しかし、それら共有作業も人の手で行われるため、情報が漏れてしまう可能性もゼロではありません。
その問題を回避するためにも、学校にメールをする際はCCで教育委員会にもメールを送ることで、間違いない情報共有に繋がり、スピード感のある対応に繋がります。
記録を残す、教育委員会への連絡など、学校に対して不躾だと思う方もいるかもしれませんが、いじめの問題は何かあってからでは取り返しがつきません。
最悪の事態を避けるためにも、行政がとる対応に不備が生じる可能性を視野に対応をしていただきたいと思います。
ポイント
- 学校に連絡をする際は「いじめを受けている」ことを明確に示す
- メールも送り、記録を残す
- 教育委員会にも連絡をする
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明ヶ戸亮太(あけど亮太):経営者×市議会議員
現在40歳:川越市議会議員(現在三期目)・広告会社代表取締役・ICTコンサルタント・FPのマルチタスク / JAPAN MENSA会員
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