ちょっとわかりにくい都道府県議会議員選挙について(埼玉県議会議員選挙を例に)
埼玉県全域で行われる選挙だけど投票は誰ができる?
川越市議会議員選挙はすべての川越市民(有権者)が投票できます。川越市の議員を選出するので当たり前と言えば当たり前ですが。
では埼玉県議会議員選挙は誰が投票できるのでしょうか?
埼玉県の議員を選出するのだからすべての埼玉県民? いいえ、実は県議会議員選挙は県民ならだれでも投票できるものではなく、県内を複数の選挙区にブロック分けして、その中で選挙を行います。
埼玉県議会議員の議員数は92名(2023.3月現在)。選挙となれば立候補者は200名近くなることが想定されます。
そんな多くの候補者の中から1名に絞り込み投票というのも現実的ではありません。
その為、埼玉県では選挙区を51のブロックに分け、その中で1~7名の議員を選出する選挙を実施します。
川越市では、川越市議会議員選挙では36議席を争いますが、埼玉県議会議員選挙では4議席を争う選挙となります。
※川越市は人口が多いので市内のみですが、人口規模少ない「滑川町・嵐山町・小川町・ときがわ町」では4町で1議席となります。
「埼玉県議会議員選挙なら埼玉県民誰でも投票できるんでしょ?」というお話をいただくことが多いのですが、上記の通り各選挙区ごとの選挙・投票となりますのでご注意ください。
埼玉県議会議員なのに県内全域で投票できないことは「地元の癒着を生むのではないか!?」といった批判もありますが、言い方を言えれば有権者は地元からどれだけ力のある議員を選出するかという視点をもって選挙に臨むこともできます(前者の課題が解消されるわけではありませんが)。
選挙は規模が大きくなるほど複雑化します。
その制度を理解し、良い政治を生み出すための候補者選びの参考にしていただければ幸いです。
明ヶ戸亮太(あけど亮太)
1981年生まれ:前 川越市議会議員(三期)・広告会社代表取締役・ICTコンサルタント・ファイナンシャルプランナー / JAPAN MENSA会員 / フィジーカー(APF大会、アスリートモデル部門優勝)・現在、埼玉県議会議員選挙に向け川越市より準備中
マルチタスク・ラボ
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著書:マルチタスク思考
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※川越市のプロフィール(川越市HPより抜粋)
川越市は、埼玉県の中央部よりやや南部、武蔵野台地の東北端に位置し、109.13平方キロメートルの面積と35万人を超える人口を有する都市です。
遠く古代より交通の要衝、入間地域の政治の中心として発展してきた川越は、平安時代には桓武平氏の流れをくむ武蔵武士の河越氏が館を構え勢力を伸ばしました。室町時代には、河越城を築城した太田道真・道灌父子の活躍により、扇谷上杉氏(おうぎがやつうえすぎし)が関東での政治・経済・文化の一端を担うとともに、河越の繁栄を築きました。江戸時代には江戸の北の守りとともに舟運を利用した物資の集積地として重要視されました。
大正11年には埼玉県内で初めて市制を施行し、昭和30年には隣接する9村を合併し現在の市域となり、平成15年には埼玉県内で初めて中核市に移行しました。
川越市は、都心から30キロメートルの首都圏に位置するベッドタウンでありながら、商品作物などを生産する近郊農業、交通の利便性を生かした流通業、伝統に培われた商工業、豊かな歴史と文化を資源とする観光など、充実した都市機能を有しています。現在も、埼玉県南西部地域の中心都市として発展を続けています。
市内エリア:本庁管内、芳野地区、古谷地区、南古谷地区、高階地区、福原地区、山田地区、名細地区、霞ケ関地区、霞ケ関北地区、大東地区、川鶴地区