80歳の長寿祝い金廃止議案が市議会で否決【秋田県仙北市議会】

全国で実施されている【長寿祝い金制度】から見える行政の方向性

高齢者への「節目の誕生日に現金を支給する制度」が全国で実施されています。

川越市でも77歳、88歳、99歳、100歳から毎年、現金が支給される制度があります。事業名は「長寿祝い金制度」。

その名の通り、本事業の目的は「長寿を祝うため」のものであり、行政から長寿を祝うために現金を支給しています。

国でも類似の事業を実施していますが、こちらは100歳のお祝いに限定され、内閣総理大臣からのお祝い状と記念品が贈呈されています。

ちなみに川越市では本事業に年間約8000万円が投じられていますが、高齢化が進む昨今、事業に必要とされる予算は年々増加傾向にあります。

長寿とは?

そもそも長寿を祝うとなれば長寿の定義から考えるべきです。

長寿とは長生きをすることを指すので、明確な定義はありませんが、川越市の認識では「平均寿命以上」を指しています。

長寿祝い金制度が制定されたのは2009年、今から14年も前のことです。

この14年間で医療は発達し、健康環境は向上、平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳です。(令和3年 厚労省調べ)

秋田県仙北市議会の80歳もそうですが、川越市の77歳の長寿祝い金はすでに長寿であったり長生きといった定義から外すのが本来の事業との整合性です。
※ちなみに平均寿命より若い77歳の祝い金を廃止すれば事業予算の約半分の4000万円が確保できます。

しかし、高齢者の方々が本事業を楽しみにしているのも事実です。

議事録を見ればわかりますが、ほとんどの議員もこの事業には前向きな姿勢ですが、時代の流れだけではなく、行政がどこに目を向けているのか、そのスタンスを明確にするためにも本事業にはメスを入れるべきです。

事務事業外部評価においても削減が提言される

ここから先は動画でも紹介しますが、川越市においては長寿祝い金は事務事業外部評価においても削減が提言されています。

それでも行政はかたくなに削減をせず、さらには他の多くの議員からも現状維持の意思が示されています。

事務事業外部評価、長寿命化による定義からの逸脱、それだけの削減要素が揃っていても削減ができないのが現状です。

この問題は川越市だけではありません。政治が高齢者をおもんばかる姿勢は全国で目にすることができます。

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明ヶ戸亮太(あけど亮太)
1981年生まれ:前 川越市議会議員(三期)・広告会社代表取締役・ICTコンサルタント・ファイナンシャルプランナー / JAPAN MENSA会員 / フィジーカー(APF大会、アスリートモデル部門優勝)・現在、埼玉県議会議員選挙に向け川越市より準備中
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著書:マルチタスク思考

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※川越市のプロフィール(川越市HPより抜粋)
川越市は、埼玉県の中央部よりやや南部、武蔵野台地の東北端に位置し、109.13平方キロメートルの面積と35万人を超える人口を有する都市です。
遠く古代より交通の要衝、入間地域の政治の中心として発展してきた川越は、平安時代には桓武平氏の流れをくむ武蔵武士の河越氏が館を構え勢力を伸ばしました。室町時代には、河越城を築城した太田道真・道灌父子の活躍により、扇谷上杉氏(おうぎがやつうえすぎし)が関東での政治・経済・文化の一端を担うとともに、河越の繁栄を築きました。江戸時代には江戸の北の守りとともに舟運を利用した物資の集積地として重要視されました。
大正11年には埼玉県内で初めて市制を施行し、昭和30年には隣接する9村を合併し現在の市域となり、平成15年には埼玉県内で初めて中核市に移行しました。
川越市は、都心から30キロメートルの首都圏に位置するベッドタウンでありながら、商品作物などを生産する近郊農業、交通の利便性を生かした流通業、伝統に培われた商工業、豊かな歴史と文化を資源とする観光など、充実した都市機能を有しています。現在も、埼玉県南西部地域の中心都市として発展を続けています。
市内エリア:本庁管内、芳野地区、古谷地区、南古谷地区、高階地区、福原地区、山田地区、名細地区、霞ケ関地区、霞ケ関北地区、大東地区、川鶴地区

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