宮台真司さん襲撃事件から言葉の暴力とは何かを考える

2022年11月29日、八王子市の南大沢キャンパス内で発生

東京都立大教授で社会学者の宮台真司さんが南大沢キャンパス内で切り付けられる事件が発生しました。
一時は復帰も懸念される重傷でしたが、現在では無事に退院して既にメディア等の活動も再開されました。

いまだ犯人は捕まっておらず、その動機なども不明ではありますが、今回の一件は言葉の暴力について考える機会となりました。

ボクらが子どもの頃は人を叩く、いわゆる身体的な力の暴力は当然ながら、人を傷つける言葉の暴力も力の暴力と同じくらい悪いこととして教わってきました。

要するに言葉であってもその内容次第では人の心を傷つけるものであり、それは身体を傷つけることと同等、内容次第ではそれ以上に深い傷を残すこともあるぞというものです。

宮台さんといえば独特な感性に広い知識、深い考察力、更には歯に衣着せぬ物言いで様々なメディアで情報発信をしている方です。
その言葉遣いは決して丁寧とは言えず、あえて厳しい言葉、「バカ」「クズ」などの言葉を多用することでも注目を浴びています。

ボクは20代の頃からラジオで宮台さんのコーナーを拝聴していましたが、これまでのような規制の多いメディア主体の社会からWEBメディアが中心となった昨今、宮台さんの言葉もますます厳しくなってきた(本音がストレートに出るようになった)なぁというのが率直な感想です。

犯人の動機はまだ不明ですが、世間的に「言葉も内容いかんで暴力となる」という主張を是とするならば、宮台さんの厳しい言葉で傷ついた犯人が「力の暴力」で応答した場合は世間はどのような評価を下すのでしょうか。

昨今、規制の少ないWEBメディアは表現が過激化しています。特定の誰かに向けたわけではない言葉も、発信した当人が想定しない誰かに突き刺さることがあるかもしれません。

勉強のできないことがコンプレックスの小学生が友達に「バカ」と言われた、だから殴った。となれば当然殴った方が大きく問題視されます。でも、小学生が友達に殴られた、だから殴り返した。といった場合では先に手をあげた方が大きく問題視されます。
この時、言葉と力の暴力の違いは発生しているのでしょうか。

もちろん今回の犯人の強行は一日も早く罰せられるべきです。しかし、今回の一件は大小あれど双方が加害者であると考えます。
また、同時に「言葉の暴力は人を叩くのと同じくらいダメなことなんだよ」という小綺麗な言葉だけではなく、言葉の暴力というふわっとした概念をもう一度考え直すべきではないでしょうか。


明ヶ戸亮太(あけど亮太):経営者×川越市議会議員
現在41歳:川越市議会議員(現在三期目)・広告会社代表取締役・ICTコンサルタント・ファイナンシャルプランナー / JAPAN MENSA会員 / フィジーカー(APF大会、アスリートモデル部門優勝)
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著書:マルチタスク思考

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※川越市のプロフィール(川越市HPより抜粋)
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大正11年には埼玉県内で初めて市制を施行し、昭和30年には隣接する9村を合併し現在の市域となり、平成15年には埼玉県内で初めて中核市に移行しました。
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